【転職体験記】多分無理だと思うけど、相談だけ。長いブランクで諦めていた薬剤師へ転職成功≪薬剤師≫

転職体験記 内田さん（50代・女性）

前職 : 診療所での調剤業務 / 現職 : 調剤薬局での調剤業務

 

※個人のプライバシー保護のため、お名前を仮名にし、一部内容を変更させていただいています。

 

内田さんが、就職・転職活動を始められた経緯を教えてください。

主人が病気で働けなくなり、看病・介護で忙しいながらも仕事をしたほうが良いと思っていたところへコロナ禍となり、重症化リスクの高い家族がいるので尻込みしていたのですが、下の子供が来年大学に入るので、それに合わせて就職できたらと思いました。

 

しごとセンターならへは、どんなきっかけで相談してみようと思ってくださったのですか？

週末毎に折り込み広告が入っていたので目を通すことがあり、ブランクが長すぎるので薬剤師としての就職は無理かもしれないと思い、それなら医療職専門で話を聞いていただける所で、一度話を聞きたいと思ったことです。

 

面談や、コンサルタントとのやりとりで印象に残っていることはありますか？

以前にも、ブランクの長い方の就職をお世話したことがあり、長期間ブランクがあっても病院で働いた経験があれば不可能ではないとお話を聞いて、大きく背中を押されたように記憶しています。

 

就職・転職活動期間を振り返って、一番大変だったことは何でしたか？

思い立ったのが本当に急でしたので、大変というよりアッという間に話が進んでいって、「やってみます。」と返事をしてしまった自分に驚いています。

 

しごとセンターならに相談してよかったと感じる点、改善してほしい点はありますか？

相談会は予約していなかったのですが、待ち時間もなく、何もわからない現状を色々と教えて下さり、何となくイメージがわき、帰宅後の相談もメールでできたことが良かったです。

 

最後に、現在就職・転職活動をされている方に向けて、メッセージをお願いします。

自分でもビックリするくらい、すんなり就職のお世話をしていただき感謝しております。やってみなけりゃわからない部分も多く、不安の方が大きいでしょうが、勇気を出してみて下さい。

 

 

 

「多分無理だと思うんですけど…」が始まりでした

内田さんと初めてお会いしたのは、当社が毎週開催している就職・転職相談会へのご参加でした。

開場時間間際に飛び込みでご来場いただき、最初のお言葉は「多分無理だと思うんですけど、お話だけいいですか？」だったとはっきり記憶しています。

と言うのも、最初はとても不安そうな表情でそのお言葉から始まった20～30分後には希望を感じて頂けたのか、表情の違いをはっきりと感じることができる面談だったからなんです。

そのような変化のある方は度々いらっしゃいますが、ここまで短時間で変化された方は珍しく、「とても真面目で素直な方なんだな」と言う印象を強く受けました。

 

ご事情も少々複雑で、ご家族で看病・介護を必要とされる方が複数おられ、時間的にも制約があるものの「先々の生活の事を考えると少しでも働いて収入を得ておく方が良い」とのお考えでした。ただ、20年以上のブランクと時間的制約が引っかかり、薬剤師としての仕事では無理だろうと判断されていたようです。

具体的にお話を伺うと、20年以上ブランクはあるもののたまにお知り合いのクリニックでお手伝いをしておられたり、時間的制約があるのは日中が多く、夕方以降に働ける日も複数あること、デイサービスなどを利用しているので平日・土日等曜日はあまり関係ない事等、メリットとなるポイントをいくつかお持ちでもあったので、その場で案内先がありますとははっきりお伝えすることはできませんでしたが、可能性は十分にあることをお伝えさせて頂きました。

 

メリットポイントから具体的に動き出し、職場体験を経て転職成功

相談会当日は時間もなかったこともあり、登録だけしていただき「改めてご連絡します」とお伝えして終了しました。

数日後、とある調剤薬局の社長様とお話をしていて「今こんな登録の方がいらっしゃって、難しい面もあるけど可能性もあると思う、どうでしょう？」とご相談したところ、「確かに難しいけど条件が合えばなぁ。どっかはあると思うよ」とアドバイスを頂きました。

その翌日、その社長からご連絡を頂き、実は内田さんが社長さんと同い年で自分事の様に気になっておられ、現場でも話をしていたところ、「夜も土日も出れるなら自分たちの負担が少しでも減るから、是非採用してください」とスタッフさんからの声を頂けたようです。

 

すぐに内田さんへご提案をさせて頂き、何度かメールで不安なお気持ちやご家族さんの状況などのやり取りをさせて頂いた数日後、面接に至りました。

新卒以来の就職活動に緊張もされていましたが、同い年の社長さんとも会話が弾み、昔の病院勤務時代を思い出されたことも多かったようです。

それでもまだ一歩を踏み出す不安は解消されないご様子で、お話が平行線のままだったので、半日か数日でもと職場体験をご相談したところ、双方に同感いただいて早速3日後の体験が決定しました。

 

最初は、2～3日くらいは体験をしないとご安心頂けないかなとも感じていましたが、いざ初日の4時間程度の体験が終わって感想を伺うと、「即答でお願いしたいです」とお返事を頂きました。

背景には、看病・介護と並行してブランク復帰を望まれる内田さんを応援しようとする店舗スタッフさんの温かい受け入れの雰囲気と、久々に外に出て働かれることに対する新鮮なお気持ちがあったようです。

 

ブランク復帰を果たされ、早1ヶ月が経過し、社長さんからも「内田さん、面接の時の不安な時とは別人くらい活き活きしてるよ。真面目で一生懸命だから大丈夫！」とご報告を頂くくらい、頑張ってお仕事をしておられるご様子です。

 

最後になりましたが、これからも、内田さんのますますのご活躍を心よりお祈りしています。