2023/04/02投稿者:スタッフ

【転職コラム】現状の困難や不安に負けず、未来への希望を叶えた転職《薬剤師》

転職コラム 安藤さん(30代・女性)

安藤さんプロフィール

前職 : 薬剤師(有名ドラッグストア内調剤薬局勤務) / 現職 : 薬剤師(調剤薬局)
※個人のプライバシー保護のため、お名前を仮名にし、一部内容を変更させていただいています。

 

病気をきっかけに医療職へ興味をもち、薬剤師の資格を取得

安藤さんが薬剤師の道に就かれたのは、30才を過ぎてからでした。
大学を卒業後、教育関係の業種へ就職された安藤さん。重要な仕事も任されるようになり順調な日々でしたが、頑張り過ぎて体調を崩したことをきっかけに、病気が見つかり大手術。
術後にも若干後遺症が残ることがわかり、元の仕事へも戻れないと入院中に考えるなか、医療関係のお仕事に興味をもち、退院後に薬科大学へチャレンジ。見事、薬剤師の資格を取得されました。

 

コロナ禍で、派遣社員から正社員への転職を決意

薬剤師として最初のお仕事は、有名ドラッグストアへの派遣勤務でした。
評価も高くご活躍されていましたが、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されたことが、転職を考え始めるきっかけに。派遣契約の不安定さに危機感を覚え、正社員を目指すことを決意されたのだそうです。

ドラッグストア内の調剤薬局は、処方箋もさほど多くなく、自分の実力がどの程度なのか、一般的に薬剤師として通用するのかを誰に相談してよいかわからず過ごしていたとき、たまたま広告で「しごとセンターなら」のおしごと相談会を見て来場。
在職中で退職の申し出もまだでしたが、「情報収集だけでもOK」という言葉に、自分の実力や環境を確かめたい気もちが動いたとのことでした。

 

 

現在地から自分に合う転職先のイメージを再確認

最初の面談では、転職を考えられた経緯や、現在の勤務先で対応しておられる処方箋の枚数、何人の薬剤師でそれを対応しているか、使用してきた機器について、電子薬歴の使用歴など、細かな点をヒアリングさせていただきました。

安藤さんの現在の実力としては、大型店舗のいそがしいお店で即戦力として働くことは難しく、しかし、やる気をもって取り組めば活躍できる環境になること。
もしくは、患者さんに向き合う時間的余裕のある小さめのお店に勤務される選択肢もあることを率直にお伝えしたところ、元々職場での人間関係がそれほど得意ではないと感じられていた安藤さんは、「処方箋が1日80枚程度で、薬剤師が常時2〜3名いるような環境が自身としてもよいように思う」と改めてご自身の中にあるイメージが明確になったようでした。
また、公共交通機関で通える駅チカの職場、近所は顔見知りも多いので避けたいなど、勤務希望地のご希望をお伺いし、初回の面談は終わりました。

 

 

「見学だけ」と思っていた慎重な気もちが動き、応募を決意

相談会でご登録をいただいた数日後、安藤さんが通いやすいと思われる薬局から求人のご依頼があり、安藤さんのお人柄や条件ともマッチしていたため、ご提案を行いました。
求人先の薬局についてや条件のご説明、安藤さんからの質問への回答など、1週間ほどメールで毎日やりとりを行うなかで、かなり慎重にご検討されているご様子でした。
「面談時にはコンサルタントが同席する」というやりとりをしていた際、「面接ではなく見学だけでもよければ行ってみたい」というお話があり、一緒に求人先の薬局へ見学に。

求人先はパートさんが多数在籍しておられるお店で、土曜の勤務もなく、1日通しとして長時間勤務をする代わりに土日+平日1日+祝日の週休3日お休み。年俸500万円〜スタート、更に毎年昇給あり、という安藤さんにとってよい条件を、見学時にオーナーさんが用意してくださっていたこと。何より、勤務パターンをいくつもメモに書き出してくださっており、たくさん考えてくださっていた跡がメモに残っていたことで、「見学だけ」と慎重に検討されていた安藤さんの心が動き、その日に応募を決意されました。

 

 

自分にとっても、勤務先にとってもいい転職に

後日、雇用契約書を交わした帰りのほっとした笑顔は、長いコンサルタント歴の中でも記憶に残るすてきな笑顔で印象に残っています。
ご入職後、「周囲のかたとのコミュニケーションもしっかりとってくれて、知識もあるし何より患者さんへの応対がとても丁寧で好印象。常連の患者さんからも、いい人入ったねと声をかけていただけるほどです」とオーナーさんからお話いただき、先輩の職員さんからも同様に「一緒に働いていて安心感がある」「職場が若返った」とうれしいお声をお伺いしました。

安藤さんからは、「初めての転職で警戒心もあり、情報収集だけ…と半分恐る恐る相談会へ参加したけれど、あの時はこんなことが起こるなんて想像がつかなかった。土日祝の週休3日で年収500万円なんて、どこを探してもなかったと思います。相談会で「募集先も求職者さんも僕ひとりで対応します」という言葉がとても印象的で、実際安心感が他の紹介会社と違い、頼ってしまっている感じでした」とお話をいただき、それまで張っていた気がすこし緩んだことを覚えています。

 

 

コンサルタントから当時を振り返って

コロナウイルスが蔓延するという前代未聞の世の中の変化に、ご自身の体調のこと、将来のことへ不安を感じておられるのが、初回の面談時からひしひしと伝わってきて、安藤さんにとってよいご転職の機会になるようにと願う日々でした。
今回の転職は、もちろん応えてくださった事業所のご厚意も大きな要因ですが、安藤さんの「どのような働きかたをしたい」という条件面と、「大型店舗ではなく個の力を発揮でき、おひとりおひとりの患者さんとしっかり向き合いながらお仕事ができる環境」という目的や希望が明確で、しっかりと芯をもって転職活動に臨まれていたことが、大きな成功のポイントだと感じています。

最初の面談では、転職サービスを利用するのが初めてということで、不安な面もおありだったかと思いますが、徐々にやりとりをする中で心を開いていただき、素直なコミュニケーションがとれたことも成功の鍵だったと思います。

突然のご病気や困難のなかからもご自身の道を見つけ、勇気をもって進まれてきた安藤さん。
今回のコロナ禍でもそうですが、困難のなかで未来への希望や意思をもつことの大切さを学ばせていただいたご紹介でした。
これからも、安藤さんのますますのご活躍を心よりお祈りしています。